今回から当ブログでは新たなコンテンツを発信します。
それは”漫画で学ぶ自己啓発”です。
皆さんは自己啓発本を読みますか?

なぜ自己啓発本の需要があるのかというと、20代半ばから30代になると、こんな不安を感じる方が多いからです。
今の自分のままでは、いつか働ける場所を無くしてしまうのではないか…
一般的にみて自分の市場価値は低いのではないだろうか…
自分はもっと成長できるのではないか…
このような不安から、先人達の知恵を学び、自己成長するために自己啓発本を手に取る方は多いのです。

私はこれまでの人生で通算1000冊以上の自己啓発本を読んできたのですが、2つ気付いた事があります。
自己啓発本の気づき
自己啓発本のコアメッセージは全体の7%ぐらいである。
そのコアメッセージは一般的な漫画にも隠れており、自己啓発本の内容と大差がない。

自己啓発的観点で大人気漫画を解説する事には必ず需要があると思いますので、新たにコンテンツとして取り入れる事にしました。
今回は第一回ということで大人気漫画”GANTZ”に隠れた自己啓発のメッセージを解説していきます。
著者紹介 -about me-
GANTZってどんな漫画?
GANTZとは奥浩哉先生の最大のヒット作で、週刊ヤングジャンプで2000年~2013年まで連載された37巻完結の青年漫画です。
アニメ・実写化もされており、累計発行部数は2100万部を突破しています。
本記事では物語の確信に触れるようなネタバレはしませんのでご安心ください。

GANTZのあらすじ
主人公である玄野計は、ある日地下鉄のホームで偶然再開した加藤勝とともに、ホームに転落したホームレスを助けようとして電車に轢かれて死んでしまう。
確実に死んだ実感があったのに、気づいたら二人は無傷でマンションの一室に転送されており、部屋の中央には謎の黒い球が怪しく光っていた。
引用元:GANTZ 1巻
周りの人間に話を聞いてみると、どうやらこの部屋には死んだ人間が集められているらしい。
「何がどうなっているんだ…」困惑する玄野と加藤だったが、突然黒い球が起動し、異形の星人が映し出された。
「てめぇ達は今からこの方をヤッつけに行って下ちい」
引用元:GANTZ 1巻
星人との戦いで次々と仲間が死んでいく中、玄野と加藤が中心となり、星人を撃破する。
戦いの中で分かったことは、星人を駆逐すると一時的に日常生活に戻れることと、星人には点数が設定されており、累計で100点に到達するまで何度も星人と殺し合いをさせられるという事だ。
引用元:GANTZ 19巻
果たして玄野と加藤は100点に到達し、完全に自由な日常を手に入れる事ができるのか。
そして明らかになるGANTZの真の目的とは…
二人の主人公
本作の主人公は玄野と加藤の二人なのですが、その人物像は対照的です。
玄野計
引用元:GANTZ 1巻
世の中を見下しており、自分の人生に全く期待していない平凡な高校生です。
困っている人を助ける姿勢が一切なく、面倒事を避ける性格で、お婆さんに道を聞かれてもこの対応。
引用元:GANTZ 1巻
こんな彼ですが、幼少期は勇猛果敢なリーダーでいじめられっ子を助けたり、皆のヒーローのような存在でした。

実は玄野はある時期から優秀な弟と比較され続け、親の愛情を十分に受けることが出来なくなってしまったのです。
彼は徐々に自信を失ってしまい、今のような人格となってしまいました。
しかし、作中で数々の星人を打ち倒し、ある女性と出会うことで、玄野は本来の自分を取り戻し、劇的に成長していきます。
加藤勝
引用元:GANTZ 1巻
ヤンキーのような見た目とは裏腹に正義感に溢れた心優しい高校生です。

両親は交通事故で既に他界しており、弟と二人暮らしです。
「弟が待っているから、こんな所で死ぬわけにはいかない。」
強い決意を胸に星人に立ち向かっていきます。
加藤の他人のために自らの命を顧みない姿勢は、玄野の心を徐々に動かしていきます。
幼少期の加藤は玄野を憧れる存在でしたが、今度は玄野にとっての憧れが加藤となっていきます。
玄野から学ぶ自己成長
玄野は作中で3段階の精神的成長を見せます。
玄野の成長過程
1段階:自らを過信し、星人との孤独な戦いの中に居場所を見いだす
2段階:小島多恵との交際を通して愛を知る
3段階:リーダーとして仲間を率いて強敵を打ち倒す
1段階:自らを過信し、星人との孤独な戦いの中に居場所を見いだす
日常生活では家族からも愛されず、勉強もスポーツも凡人以下の玄野ですが、誰よりも早くGANTZのルールを理解し、単独で星人を撃破していきます。
玄野は誰からも必要とされていない日常生活よりも、圧倒的成果を残せる星人との戦い(非日常)に、自分の居場所を求めるようになります。
引用元:GANTZ 6巻
しかし、とある星人との戦いで玄野の無鉄砲な戦い方が原因となって、仲間が全滅するという最悪の事態を招いてしまいます。
この出来事は彼の心に深い傷を残しますが、たった一人で全てを解決しようとし、仲間の命だけでなく自分の命すら軽んじていた事が間違いだったと気付くきっかけになりました。
2段階:小島多恵との交際を通して愛を知る
初めての敗北で全てを失った玄野ですが、クラスの仲間で決めた罰ゲームをきっかけに、冴えない女子である小島多恵と交際することになります。
引用元:GANTZ 9巻
それまで親の愛情を受ける事ができず、誰一人愛する事ができなかった玄野ですが、小島からの純粋な愛が彼を変えていきます。
「ずっと一人だった」
玄野はずっと孤独でした。親の愛情を受ける事ができず、友達にも恵まれず、誰からも必要とされていないのではないかという恐怖とずっと向き合ってきました。
そうしているうちに、彼は周囲に対して心を完全に閉ざしてしまったのです。
でも、今の彼には小島多恵という最愛の恋人がいます。
「もう一人じゃない。」
引用元:GANTZ 10巻
小島との交際は玄野の戦い方にも影響を与え、それまで他人の死に対して無関心だったのが、「誰一人死なせない。自分が守る」という行動指針に変わります。
行動指針が変わったことで、玄野は最後まで絶対に諦めない、"生きる力"を発揮し、リーダーとして成長していきます。

読者の方々もここから玄野に感情移入ができるようになっていきます。
3段階:リーダーとして仲間を率いて強敵を打ち倒す
玄野のリーダーとしての気質は鬼星人編で完全に覚醒します。
今までの星人とは一線を画す強さを誇る鬼星人を前に次々と仲間が倒れていきます。
引用元:GANTZ 18巻
圧倒的な戦力差を目の当たりにして誰もが絶望する中で、玄野は一人立ち向かいます。
「信じろ。俺たちならやれる。」
引用元:GANTZ 18巻
玄野の果敢に立ち向かう姿と力強い宣言は仲間の心を動かし、次第に戦況が変わっていきます。
引用元: GANTZ 18巻
玄野のこの姿からは「自分を信じることの大切さ」と「人の心を動かすのは信念に基づく言葉と行動である」ことを学べるのではないでしょうか。
「お前はどっかで負けるかもって思ってんだよ」
引用元:GANTZ 8巻
幼少期の加藤に玄野が放ったこの一言は「自分を信じていれば、必ず勝てる」と言い換える事ができます。

私が思うリーダーとは仲間の心を動かし、巻き込む力がある人物だと思います。
玄野のように自分を信じ、意思と行動で周りを巻き込んで、共に壁を乗り越えていく姿は、まさに現代人が理想とするリーダー像ではないでしょうか。

玄野の成長譚とも言えるGANTZのストーリーは私達に挫折から立ち直る勇気と、自分を信じる事の大切さを教えてくれているのかもしれません。
GANTZのコアメッセージ

“誰しもが、自分の得意なものを持っている。その得意なものを他人のために生かす事が出来れば人生は成功する”
玄野は星人と殺し合いをするという特殊な環境下において、”生きる力”を発揮して敵を打ち倒し、成長していきます。
最初こそ自分の存在を証明するためだけに”生きる力”を使っていましたが、小島を通して愛を知り、命の尊さを学んだことで、自分の力を他人を守るために使えるようになりました。
玄野は物語の最初こそ、平凡で孤独な高校生ですが、最終的に世界を救うヒーローとなります。
引用元:GANTZ 37巻
それは玄野が”生きる力”を自分の為ではなく、他人の為に生かしたからこそ手に入れる事ができた成功ではないでしょうか。
ガンツから学ぶべきこと
あなたにも他人が出来なくて、あなたには出来ること・得意なことがあるはずです。

私は人生における成功とは"良質な人間関係を築ける事"であり、富や名誉ではないと思っています。
そして良質な人間関係に必要な事は"共存関係"です。
この共存関係を構築するには、個々人が自分の得意な事を他者の為にやって、他者を喜ばせる事が必要です。
他者からの「ありがとう」「助かったよ」という言葉が、私達を孤独から救い、幸せな人生を歩むためのエールとなるのです。
どんな小さいことでもいい。自分ができる事を他者の為にやってみませんか。
きっとその先には、充実した人生が待っているはずです。
GANTZを今すぐ読みたい方へ
「GANTZで学ぶ自己啓発」いかがでしたでしょうか。
GANTZのような青年漫画も視点を変えれば自己啓発本と同じように、自己成長する為の学びを与えてくれます。
GANTZという作品のストーリーを楽しむだけでなく、人生の教訓も得る事ができるように、当記事を書きました。
当記事と一緒に読み進めて頂くと、GANTZという作品を200%楽しめます。

GANTZコミックス 全巻セット
GANTZ 1巻
GANTZ E 1巻

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Mitsu