- 自分に自信がもてない
- 他人を好きになれない
- 自分と他人の人生を比べてしまう
- 仕事のミスをずっと引きずってしまう
- 新しい事にチャレンジ出来ない
- 毎日がなんとなく不安
- 良好な人間関係が築けない
- 仕事にやり甲斐がもてない

“自己肯定感”という言葉にあまり馴染みがない方もいるかも知れませんが、実は私達の人生の幸福度を左右する非常に重要な指標です。
自己肯定感が高い人は仕事も恋愛も悩む事が少なく、自己肯定感が低い人に比べて、人生の幸福度が5倍も高いという実験結果も出ています。

著者紹介

自己肯定感とは
自分が自分であることに自信をもち、唯一無二の価値がある存在として受け入れることです。
自己肯定感が高いと、仕事・恋愛・趣味などあらゆる面で満足度の高い幸せな人生を歩む事ができます。

自己肯定感を構成する要素
①自分のやってきた事について自信を持っている
②自分の強みを理解している
③自分の弱みを許容している
④自分の成長と環境の変化を楽しむ事ができる
⑤事実と解釈を区別できる
⑥他人の考えを受け入れるか否か取捨選択できる

自己肯定感が高い人と低い人では、他人から何かを指摘された時の受け取り方が大きく異なります。
自己肯定感の高い人と低い人の受け取り方の違い

あなたが作成した会議資料に一箇所間違えがあり、上司にそれを指摘された時を想像してみてください。
自己肯定感が高い人の思考
- 間違えたのは一箇所だけだった。
- 次は一度プリントアウトしてからチェックしよう。
- 今回ミスを指摘してもらったおかげで、次の改善に繋がった。
自己肯定感が低い人の思考
- もっと入念にチェックをすれば良かった…
- 他の資料も間違えているかもしれない…
- きっと上司も私の能力が低いと判断したに違いない…
両者の違いは「事実と解釈を区別出来ているか、区別出来ていないか」です。

自己肯定感が高い人はミスをした自分を受け入れる心のゆとりがあるので、事実と解釈を区別する事ができます。
そして思考は”これからどうするか”(現在)だけに向いていますので、常に成長し続ける事ができます。
自己肯定感が高いと、どんなイレギュラーがあっても前に進めるので、新しい事に果敢に立ち向かう充実した日々を過ごす事ができます。
一方で自己肯定感が低い人はミスをした自分を許容する、心のゆとりがないので、事実と解釈を区別する事ができません。
思考は”あの時こうしていれば良かった”という後悔(過去)と未来に対する不安に向いています。
自己肯定感が低い人は変えられない現状が嫌なのですが、行動を変える事も嫌なので、何も変わらないまま何となく不安な日々を過ごす事になります。

ではもっと具体的に自己肯定感が低い人の特徴と自己肯定感が高い人の特徴を比べてみましょう。
自己肯定感が低い人の特徴
- 自他を許容する事ができない
- ことある毎に自分と他人を比較してしまう
- 視野が狭い
- 変化を嫌う
- 他人軸の選択をしてしまう
1.自他を許容する事ができない
自己肯定感が低い人は自分も他人も許容する事ができません。
自分に対して、とてつもなく高いハードルを設けているので、小さな失敗でも許す事ができません。
そして他人に対しても高いハードルを設けているので、他人のミスも許容する事できません。
この結果、相手が話している最中に話を遮断してしまったり、自分の為にしてくれたアドバイスも自己への批判として受け取ってしまいます。

2.ことある毎に自分を他人と比較してしまう
多くの人がやりがちですが、ことある毎に自分と他人を比較してしまいます。
実は他人と比較する時点で人生は地獄のように苦しくなります。

大抵の場合、努力して成果が出るまでには長いタイムラグがあります。
さらに、努力の結果が自分の望んだ形でアウトプット出来るかは運なので、努力が報われていない錯覚に陥る可能性もあります。
そもそも、自分よりも優れている人が自分と同じように努力を継続していた場合、その差を縮めるのは不可能かもしれません。
だから他人と比較しても意味がないのです。

3.視野が狭い
自己肯定感が低い人ほど、決めつけが多く視野が狭いです。

日本人は社会のルールを遵守する国民性があるので、遅刻に対しても厳しい見方をしている人が多いです。
だからと言って、遅刻する人=仕事もできない人と判断していませんか?


決して遅刻を正当化するつもりはありませんし、時間を守るのは社会人として最低限のルールだと思いますが、遅刻=能力が低いというのは決めつけではないでしょうか。
もっと言うと遅刻は客観的な事実ですが、能力が低いと言うのは主観的な解釈です。
このように自己肯定感が低い人は視野が狭いため、事実と解釈を混同している人が多いです。
4.変化を嫌う
自己肯定感が低い人は、自分が今いる環境に大きな変化が訪れる事を恐れています。

だから環境も変えたくないし、自分も変わりたくないというスタンスを持っています。
一方で、ありのままの自分を許容する事ができないので、理想の自分になる為に、今の自分を変えたいという願望を持っています。
つまり、自己肯定感の低い人は変わりたいけど、変わりたくないという矛盾に苦しんでいるのです。
5.他人軸の選択をしてしまう
自己肯定感が低い人は自分の意思による選択ではなく、他人に嫌われない為の選択をする傾向があります。

しかし現実的には他人に配慮した選択をしたからといって、嫌われない保証はありません。
なぜなら他人の感情はコントロール出来ないからです。



以上が自己肯定感が低い人の特徴でした。
当てはまっている項目が多いほど、毎日がストレスの連続で息苦しい生活を送っている可能性が高いです。
ぜひ当記事が紹介する方法で自己肯定感を高めて、自由な生き方を身につけてください。
自己肯定感が高い人の特徴
- 自他を許容する事ができる
- 比較する対象は常に昨日の自分
- 広い視野を持っている
- 変化に対して柔軟に対応する
- いかなる場合も自分軸の選択ができる
1.自他を許容する事ができる
自己肯定感の高い人は自分の強みを理解しており、弱みについても許容しています。
また、誰しもが得意なこともあれば、苦手なこともあると知っているので、他人に対しても多くを求めず、過度な期待をしません。
他人に過度な期待をしていないからこそ、自分が得意なことを他人のためにやる事ができますし、自分が苦手なことに直面した時は他人を頼る事ができるのです。

2.比較する対象は常に昨日の自分
他人との比較は自己肯定感が下がるのですが、過去の自分との比較は自己肯定感が上がります。
なぜかというと、過去の自分との比較であれば、努力した成果や成長が必ず見えるからです。
例えばあなたが女性でダイエットをしている場合、既にスレンダーな女優やモデルと自分を比較しても虚しくなるだけです。
しかし、昨日の自分と比較した場合は、体重の減少は数値として明確に見えてきますので、モチベーションが湧いてくるのです。

3.広い視野を持っている
自己肯定感の高い人は自分の軸(価値観)を持っていますが、それを他人に強要しませんので、意見が食い違っても受け入れる事ができます。
対人折衝を繰り返して、自分の価値観を成長させているので、広い視野で物事を考える事ができるのです。
例えば、婚活を例にすると年収400万以下の男性と結婚しても、生活できないと決めつけてしまっている女性は意外と多いです。
しかし、実際には生活レベルを2人の年収に合わせて変えれば、全く問題なく生活ができます。
自己肯定感の高い人はこれを感覚的に理解しているので、婚活における相手に求める条件に柔軟性を持っています。
仕事においても同様の傾向があり、自己肯定感が高いと、様々なアプローチ方法で業務に取り組みますので、仕事に対する充足感が非常に高いです。

「大抵の事はやってみないと分からない」この思考は視野が広い人特有の、前に進むための思考です。
4.変化に対して柔軟に対応する
自己肯定感の高い人は環境の変化に柔軟に対応できます。
なぜかと言うと、本当の安定とは環境の変化に対応し続けなければ、手に入らないことを知っているからです。
小さな変化を素直に受け入れて、柔軟に対応していけば、何事にも動じない強靭なメンタルを手に入れる事ができます。

今自己肯定感がトレンドになっているのも、この先の時代を生き残るには、環境の変化を柔軟に受け入れて、変化に対応できる人だけが豊かな人生を歩めるからではないでしょうか。
5.いかなる場合も自分軸の選択が出来る
自己肯定感の高い人は他人の意見に流されません。
自分の中に既に答えがあり、その答えが正しいか・正しくないか確認するために、他人の意見を聞いて情報を集めます。
また、自己肯定感の高い人は身の周りで起きた出来事に対して、その原因が自分でコントロールできることか、出来ないことかを区別することが出来ます。

つまり、自己肯定感の高い人は自分でコントロール出来ることだけに注力し、意思決定をするために必要な情報を取捨選択しているので、自分軸の選択ができるのです。
例えば、あなたが転職を考えていて、上司に「お前はどこに行っても失敗する」と言われたとしましょう。
この上司の意見ですが、自己肯定感が高い人は聞き流す事ができます。
なぜかと言うと、環境が変わった場合、成功するか失敗するかはやってみないと誰にも分からないと理解しているからです。
環境が変われば、あなたの心境にも変化が起きるかもしれないし、本来の能力を発揮できるかも知れません。

以上が自己肯定感が高い人の特徴でした。
自己肯定感が高い人ほど、他人の意見に流されない強靭なメンタルを持っています。
一朝一夕で自己肯定感を高くするのは難しいですが、自分の出来る事を続ける事で確実に自己肯定感は高めることが出来ます。

自己肯定感を高める方法8選

自己肯定感を高める方法8選
- リフレーミングを使いこなす
- 自分の感情が動いた時の気持ちを文字に起こす
- セルフボディーメイキングを行う
- ネガティブな口癖を直す
- 失敗した時に自分にご褒美をあげる
- アファメーションを行う
- 対人関係における距離感をオーダーメイドする
- 成功は拡大解釈し、失敗は限定解釈する
1.リフレーミングを使いこなす
リフレーミングとは物事を多面的な視点で考える事です。

リフレーミングをすると以下のような解釈になります。
見切り発車が多い⇄行動が早い
つまり見切り発車というネガティブな言葉を行動が早いというポジティブな言葉に変換して受け取るのです。

全ての物事はポジティブとネガティブな二面性を含んでいます。
具体例
「大雑把」⇄「細かいことを気にしない」
「口下手」⇄「慎重に言葉を選んでいる」
「浮気性」⇄「異性からモテる」
「失敗した」⇄「次成功するために経験を増やした」
リフレーミングを行い、ネガティブな情報をポジティブな情報に変換してから受け取れば、前向きな気持ちで相手の言葉を受け取る事が出来ます。

見切り発車を例にすると、相手の伝えたかった事は、「行動が早い+確認が甘い」という事です。
行動が早いのはポジティブな事ですから直す必要はありませんが、確認が甘いのは要改善事項です。

このようにネガティブ→ポジティブに変換した上で、自己成長する要素があれば汲み取っていくのが大切です。
人は改善すべき所だけを指摘されても直そうと思いません。
良かった所を承認してから、改善すべき所に向き合うから、直そうと思えるのです。

2.自分の感情が動いた時の気持ちを文字に起こす
自己肯定感を高めるには自己理解が重要です。
他人から何か嬉しい事をしてもらった時や、嫌なことをされた時に自分の感情を文字に起こしてみましょう。

そして、「なぜ嬉しいと感じたのか」「なぜ腹が立ったのか」のか、感情が動いた理由を考えて文字に起こすと、自分の事が理解出来るようになります。

人は基本的に感情で物事を決定しますが、感情のままに行動すると後悔することが多いです。

自己理解を深めて感情をある程度コントロールできるようになると、自己肯定感が高まり、感情の爆発を防ぐことが出来ます。
3.セルフボディーメイキングを行う
自分のボディーに対するセルフイメージは自己肯定感に大きく影響します。


ダイエットやトレーニングで理想の体型を手に入れると、鏡を見るのが楽しくなりますし、客観的にみても外見が良くなるので、自分に自信がつきます。
「理想の体型を手に入れると、異性に対する魅力が高まり、モチベーションがあがる」という実験結果がハーバード大学の研究でも明らかになっており、セルフボディーメイキングの効果は絶大です。
体を動かすのが好きだったり、ダイエットを頑張りたいと思っている人はぜひ、チャレンジしてみてください。

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4.ネガティブな口癖を直す
自己肯定感は日常で使っている口癖も影響を及ぼしています。
例えば「めんどくさい」「無理」「ダメ」のようなネガティブな口癖を使っていると、自己肯定感は下がっていきます。

つまり、声に出した言葉に従って私たちは動いているのです。
私たちが日常で使っている口癖が、人生に与えてる影響は計り知れません。
まずは自分の口癖を観察してみましょう。友達や家族に聞いても良いですし、一人になった時に録音してみるのも手だと思います。
口癖を直すのは難しいですが、意識すれば直せない事ははありません。

ネガティブな口癖がある自覚がある人は是非取り組んでみてはいかがでしょうか。
5.失敗した時に自分にご褒美をあげる
多くの方が失敗した時に自分を責めてしまいます。
「なんであの時私は〜しなかったんだ」と自責の念に縛られて、モチベーションを失い仕事も勉強も手につかなくなります。

過去には戻れないので、後悔しても現実は1mmも変わりません。
失敗とは次成功するために必要な経験であり、自分を責めるために振り返るものではありません。
失敗した時は自分なりに原因を考えて、「次成功するためにどうするか」を考える事が最も大切なのです。
つまり失敗がないと成功する事はできません。
最初から運よく成功したとしても、その成功は長く続きませんから、必ずどこかで失敗します。
そう考えると、失敗はお金を払ってでも経験するべきなんです。

好きなものを買うでも良いし、好きなものを食べるでもいいし、自分を喜ばせてください、
こうすることで失敗することが怖くなくなり、様々な事に挑戦できるようになります。
6.アファメーションを行う
アファメーションとは肯定的な自己宣言のことで、自分自身に対してポジティブな宣言を語りかけることです。

言霊という言葉が示すように、言葉には魂が宿ると言われています。
未来の自分に向けて肯定的な言葉をかけることで、自分を奮い立たせて、行動を促進します。
アファメーションには3つの鉄則があります。
①否定的な言葉を使わない
②頑張れば実現できる範囲で行う
※年収10億円を稼ぐなど、今の自分とかけ離れているアファメーションは効果が薄い
③具体的にイメージする

アファメーションをして、自分の宣言を実現すると自己肯定感が飛躍的に上がります。
効果は絶大ですが、持続させる為には継続して行う事が大切です。
最初の目標は低めに設定して、継続することに注力しましょう。
7.対人関係における距離感をオーダーメイドする
「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」と偉大な心理学者であるアドラーが言っているように、対人関係の悩みは尽きません。
一方で「人の幸せとは良質な人間関係である」と言うことがハーバード大学の研究でも明らかになっています。

では良質な人間関係を築くためには、どうすれば良いのでしょうか。
この答えは、対人関係における距離感をオーダーメイドすることです。
全ての人間関係には適切な距離感が存在します。
波長が合う人同士であれば、距離感が密接になっても良好な状態を保つ事ができます。
しかし、波長が合わない人同士だと、距離感が密接なった途端にぶつかる事があります。
つまり周囲の人と、良質な人間関係を築く為にはその人に合わせた適切な距離感をオーダーメイドする必要があるのです。
例えば同じ職場にAさんとBさんがいるとして、Aさんは波長が会うので、込み入った話も出来るけど、Bさんは少し壁があるので、踏み込んだ話ができないとします。
私達は嫌われたくないという気持ちが強いあまりに、BさんともAさんと同じぐらい仲良くなろうとしてしまいます。
しかし、人によって価値観は異なり、適切な距離感が違うので、無理に距離を近づけようとすると、人間関係に亀裂が入ってしまいます。
適度な距離も保つからこそ、良好な関係を保てる人達もいるのです。
だからこそ、全ての人と同じような距離感で仲良くなろうとせずに、個々人に合わせて距離感を設定しましょう。

これがなければ、その人の対人関係における距離感は詰めない方が良いという事です。
仲良くなれる人とは自然に仲良くなります。
全ての人と親密になろとせずに、人によって距離感を使い分ける事ができれば、人間関係を円滑に保つ事ができます。
良い人間関係を築くことで、自己肯定感を高い状態で保つことができるので、一度ご自分の周りの人達の距離感が適切かどうか、振り返ってみてはいかがでしょう。
8.成功は拡大解釈し、失敗は限定解釈する
自己肯定感を簡単に高める方法として、成功を拡大解釈し、失敗を限定解釈するという方法があります。
具体的には何か新しい事に挑戦して、成功したときは「同じ考えに基づいて行動すれば、他の挑戦も成功するかも知れない」と拡大解釈を行います。
一方で失敗した時は「今回はたまたま失敗したけど、やり方を変えれば成功するかも知れない」と限定解釈を行います。

成功しようが失敗しようが、新たな取組に対するモチベーションが高まりますので、ぜひ今日から実践してください。
結局の所、自己肯定感は自分が行ってきた事に対する自信から湧き上がる気持ちです。
沢山行動すれば行動した分だけ、自己肯定感も高くなります。
ぜひ本記事で紹介した方法を知識に留めるだけではなく、実践してみてください。

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私の人生を変えた一冊と言っても過言ではありません。
興味がある方はぜひ一読してみてください。
ここまで記事を読んで頂きありがとうございました。
引き続きあなたの人生を豊かにする情報を発信していきます。
Mitsu