コロナ禍でも成長している数少ない業界として、IT業界が注目を浴びています。
スキルアップをしながら、年収を上げたい
自由な働き方に興味がある
コロナ禍でも安定して働ける仕事がしたい

しかし、収入や安定だけを理由に未経験でIT業界に転職するのは、リスクが高いと言わざる得ません。





IT業界はこの25年間で急速に発展した業界であり、今後も全ての業界と密接に関わってきます。
そのため、膨大な量の知識を、短いスパンでアップデートし続ければいけません。
IT業界で〇〇な仕事がしたいから、〇〇を勉強して、〇〇社で働きたい
最終的に独立したいから、〇〇の経験値を積むために〇〇社で働きたい



私は未経験者がIT業界に転職するのであれば、このようなフローで進めるべきだと思います。
未経験者のIT転職フロー
- ITとは何か知る
- IT業界の分類を知る
- IT業界の職種を知る
- 自分の行きたい業界と職種を決める
- その職種の知識を独学or スクールに通う
- 転職活動をする
- 内定獲得


- IT業界はどんな業界?
- どれぐらいが稼げる?
- 未経験でも転職は可能?

about me -著者紹介-


ITとは
そもそも、IT業界のITって何を指しているのか分からないという方は、意外と多いのではないでしょうか。
ITとはInformation Technologyの略で、直訳すると「情報技術」です。

どのような場面でITが活用されているか、具体例を見てみましょう。
ITの活用例
- 私達が普段見ているWEBサイト
- PayPayなど電子決済システム
- SNS
- 電車やバスに乗る時のICカード
- 電車やバスの運行情報をリアルタイムで見えるwebサイト自動車の自動運転システム
- 勤務先の勤怠システム


IT業界の変遷
IT業界はリーマンショック(2008年)や東日本大震災(2011年)で一時低迷したものの、市場は再び成長をはじめ、以後好調な推移を見せています。
事実として、直近の7年間で比較すると、IT業界の市場規模は右肩上がりで大きくなっています🔽
(引用元:業界動向サーチ.com)
IT業界が好調に推移している要因は、クラウドやビッグデータを活用する企業が増えたことや、スマホが私達の生活に欠かせない存在になったところが大きいと考えています。
これに加えて、今後AIやIoTが社会に浸透していけば、IT業界はさらに成長していくでしょう。


クラウドって何?
クラウドとは、ソフトウェアをインストールしていなくても、インターネットを通じて、サービスを必要な時に必要な分だけ利用できるサービスのことです。
名前の由来は諸説ありますが、サービスの提供元が目に見えない(雲の向こう側)から、クラウドと呼ばれるようになった説が有力です♪

クラウドを利用するメリットは以下の3つが挙げられます。
- ネット環境があれば、すぐにシステム導入できる
- メンテナンスやセキュリティ対策が不要
- 従量課金(必要な時に必要な分だけ)で利用できる
通常はソフトの導入から準備しないといけなかったのが、ネット環境さえ整っていれば、サービスが利用できるのですから、大きなコスト削減に繋がっています。
また在宅化の観点からも、自宅からPCで作業をしようと思ったら、何らかのクラウドサービスが必須になるでしょう。
以上から、クラウドサービスを利用する企業とユーザーは今後も増えていくと予想されています。
ビッグデータって何?
ビックデータには明確な定義がありませんが、単に量が多いデータではありません。
様々な種類・形式が含まれる非定型的データであり、さらに、日々膨大に生成・記録される時系列性・リアルタイム性のあるようなものを指すことが多いです。
今までは管理しきれないため、見過ごされてきたデータ群を記録・保管して即座に解析することで、ビジネスや社会に有用な知見を得たり、これまでにない、新たなシステムを産み出す可能性が高まるのです。

防犯カメラ
防犯カメラは膨大なビッグデータを集める手段として注目されています。
例えば小売店を例にすると、顧客が購入した商品だけでなく、手に取ってすぐ棚に戻したもの、いったんカゴに入れたが棚に戻したものなど、購入に至らなかった商品のデータなども分析する事ができます。

Nシステム
Nシステムは「自動車ナンバー自動読取装置」のことです。
これは警察が設置した監視システムであり、走行中の車のナンバーをすべて読み取ると同時に、手配車両のナンバーと照合します。

ICチップ付きの交通カード
駅の改札で使用するICカード(SuicaやPASMOなど)もビックデータとして蓄積されています。
ICカードは利用客が電車に乗る際の支払いに使われるだけではなく、タッチした際の情報が改札機を通して鉄道会社に送られ、自社内システムで利用されています。
さらに、ICカードを使って買い物をすると「誰が」「何を」「何回買った」のか自動的に蓄積されていきます。

AIって何?
AIとはArtificial Intelligenceの略で人工知能のことです。
厳密な定義はありませんが、人のような知的な情報処理を実現するソフトウェアを指す事が多いです。
近年注目されているのは、コンピューターに人間が行うタスクを学習させるディープラーニング(機械学習)です。
機械学習はコンピューターに膨大なデータを学習させて、その結果に基づいて、全く新しいデータの結果を予測させるという手法です。

IoTって何?
IoTとはInternet of Thingsの略でモノのインターネットという意味です。
モノのインターネットと言われてもピンとこないかもしれませんが、IoTは次の4つの機能を実現します。
- 遠隔からモノを操作する
- どこでもモノの状態を確認できる
- モノの動きを検知する
- モノ同士で通信する
つまり、遠隔からでもモノや人の監視・管理ができる仕組みがIoTという事です。

- 家に帰る前にスマホのアプリで暖房をつけて、部屋を温めておく
- 患者の心拍、呼吸、脈拍、血圧の数値に異常が確認されたのでアラートを出す
- 建設現場で重機や建機が人を検知したため、自動停止する
- 信号機からの通信で目の前の信号が赤だと判断し、自動的に車が停止する
これらの機能はユーザーにとっては生活をより快適にするものですし、企業にとっては業務効率化を実現するとともに、新しいビジネスに繋がるデータの獲得につながります。
ここで挙げた4つのIT用語は、あなたがどの業界にいたとしても、今後密接に関わってくる領域だと思いますので、ぜひ抑えておきましょう。
IT業界が抱える課題
ここまでITの可能性や利便性を紹介しましたが、実はIT業界は深刻な人材不足に陥っています。
このグラフは経済産業省が公表しているデータになります🔽
経済産業省が発表しているデータによると、2020年時点で、IT技術者は30万人以上不足しています。
そしてこの人材不足は2030年には最大で、約79万人もの規模でIT技術者が不足するとされています。


先ほど紹介した最新のITに関する研究も今後ますます進展していきますので、それに伴い需要はさらに拡大していきます。
多くのIT企業が、少ないリソースでの開発を余儀なくされているのが現状です。
つまり、現状のIT業界は、未経験者でも年齢が若く、高い技術力を身につける余地があれば、IT業界に転職するチャンスは十分にあります。

IT業界の業種

1.インターネット・WEB業界
この業界はインターネットやWebの技術を使ったサービスを提供しています。
具体的にはWebサイト制作、ネット広告・Webメディアの運営、ポータルサイト運営など。
世界を牽引するGAFAや、Yahooがここに該当します。




2.通信業界
IT業界のベースとなる通信のインフラ(基盤)を提供する重要な業界です。
4G・5G・Wi-Fi・光回線などの通信網を管理しています。
主要携帯会社やフレッツ・BIGLOBEなどがここに該当します。
3.情報サービス処理業界
この業界は、さまざまな企業の業務内容に応じたシステムの設計・開発や、システム構築、その後の運用・保守を請け負って、企業が円滑に業務を進められるように支えています。
企業のIT戦略の立案から、システムの設計、開発、運用・保守などのプロセス全体や協力会社をコーディネートする企業のことは、一般に「システムインテグレータ(SIer)」と呼ばれています。
NTT、NEC、大塚商会がここに該当します。


4.ソフトウェア業界
OSやアプリケーションなどのソフトウェアを開発する業界です。
OS(オペレーティングシステム)はコンピュータが動くための基礎となるシステムで、アプリケーションはOSの上で動作します。
OSの具体例としてはiPhoneのiOSやAndroid・Windows・macOSが挙げられます。
アプリケーションは、画像編集、表計算、文章作成、メール、映像作成など必要に応じて、必要な機能を実装できるものです。
富士通などがここに該当します。(富士通は総合IT企業なので、ソフトウェア以外の業界にも進出しています。)

5.ハードウェア業界
電子機器類のような「目に見える」機械や設備、装置などを開発する業界です。
ハードウェア業界は前述したIoTがトレンドになっており、これまでになかった「モノとインターネットを組み合わせて、新たなサービスを提供できる」業界です。
日立製作所やパナソニック、ソニーがこの業界に該当します。
以上が簡単な業界紹介です。


IT業界の職種

ポイント
- 開発職
- マネジメント職
- 営業職
- コンサルティング職
- マーケティング職
開発職
開発はwebサイトを作成したり、アプリやゲームを実際に作る技術者の方々を指します。
開発はSE(システムエンジニア)、PG (プログラマー)、インフラエンジニア、webデザイナーがあります。
SE(システムエンジニア)
SEはどんなシステムを作るのかを考える職種です。
SEというと、PC画面と格闘しているイメージがありますが、実際の仕事内容は顧客が「どんなものを作りたいか」をヒアリングし、「どうやって作るか」を考え、設計書を書いてプログラマーへ指示をするところまでです。
そして、出来上がったものが設計した通りになっているか、テストを行います。
開発に関する幅広い知識はもちろん、顧客のニーズを探り、妥協点を見つける対人折衝も必要になります。




求人例
(掲載元:リクナビNEXT)
PG(プログラマー)
PGは、SEが作成した設計書を元に、プログラミング言語を使って実際にシステムを組む作業 (コーディング) を行う人達の総称です。
PC画面と格闘する姿は、あなたが思い描く「エンジニア」のイメージに近いと思います。
作成された設計書に対して、「どのようなものが完成するか」「どのくらいの時間で完成するか」はPGの実力に左右され、より完成度の高いものを素早く完成させることが求められます。

求人例
(掲載元:リクナビNEXT)
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、サーバー・ネットワークなど、システムの基盤を扱うエンジニアの総称です。
総じてシステムの裏側や土台を扱っていく職種なので、目立つ職種ではありませんが、インフラエンジニアが基盤を構築、運用していなければ、システムを作ることも動かすこともできないので、非常に重要な職種です。

求人例
(掲載元:リクナビNEXT)
webデザイナー
その名の通りwebサイトのデザインを担当する職種です。
プログラマーのようにコードを書くこともありますが、よりデザインの能力に特化した職種がwebデザイナーです。
使用するソフトは「Photoshop」や「Illustrator」などのデザインソフトがメインになっていますが、「HTML」「CSS」「JavaScrip」など、webサイトを作るのに必要なプログラミング言語を習得しておく必要があります。
顧客の脳内イメージをデザインに起こしつつ、配色や配置などを専門的な知見からアドバイスしてデザインを仕上げていきます。

求人例
(掲載元:リクナビNEXT)
マネジメント職(プロジェクトマネージャー)
開発プロジェクトが円滑に進むよう、人員やスケジュール、各開発職メンバーのタスク管理などを行います。
開発プロジェクトが円滑に進んでいくよう予算や人員の選定を行い、プロジェクト全体を管理していくポジションで、システムエンジニアの上位職となります。
SEとして経験を積んだ方が、さらに広範囲のマネジメントを担当することで、プロジェクトマネージャーと呼ばれる職種になり、一般企業でいう課長や係長クラスの管理職となっています。

求人例
(掲載元:リクナビNEXT)
営業職
IT業界にも営業職は存在します。
扱う商材は「自社開発のソフトウェア」「webサービス」「システムの開発代行」など企業によって様々です。
手にとってわかるようなものを扱うことはなく、形がないものを言葉でわかり易く説明する能力が必要です。
自社が扱う商品やサービスに関する知識だけでなく、IT全般の専門的な質問にも答えられる必要があります。
コーディングが出来る必要はありませんので、営業職の経験があれば転職しやすいフィールドだと思います。

求人例
(掲載元:リクナビNEXT)
ITコンサルタント
ITを活用して、企業の経営課題を解決する職種です。
SEがお客様の要望に合わせてどんなものを作るかを考えるのに対し、ITコンサルタントは企業の抱える課題を分析し、それがITの活用により、どのように改善できるかをプレゼンします。
必然的に、IT技術に関する知識だけでなく、経営に関する知識やデータの活用法など、かなり幅広く専門的な知識を求められます。

求人例
(掲載元:リクナビNEXT)
マーケティング職
自社サイトのPV数や登録者数を増やすため、web上の様々な情報を使って施策を行う職種です。
※PV=何人の人がそのページを閲覧したかを表す指標です。
マーケティング職は自社サイトを検索上位に表示させるための施策を打ったり、web広告を運用や、自社サイトにアクセスしてきた人が、すぐに離れてしまわないようwebサイト自体の改善と提案を行っています。
ユーザーがweb上をどのように動いているかなどを把握するアクセス解析の手法や、ユーザーにとって有益な情報とは何かを見極める専門的な知見を身に着けた上で、集めたデータを基に効果的な施策を常に考え続けています。

求人例
(掲載元:リクナビNEXT)
以上がIT業界の職種です。


IT業界の平均年収
IT業界の平均年収をみてみましょう。

(引用元:doda)
ITは業界を10個にカテゴライズした中で4番目に位置していますので、平均年収はどちらかと言えば高い方に入ると言えます。
さらにIT職種毎の平均年収はこのような感じです🔽


繰り返しますが、このデータはあくまでも平均年収となります。
この水準よりも下の企業もあれば、遥かに上の企業もあります。

IT未経験者の年収について
未経験からIT業界に行きたい方に注意して頂きたいのですが、一年目で平均年収を稼ぐことは難しいです。
ITに限ったことではありませんが、入社後1年間はあなたは勤め先に投資をされている立場になります。
先輩や上司の時間を奪い教育を受ける期間なのです。
ITを身近に感じている方も多いと思いますが、職種としては非常に専門性が高い分野なので、一人前になるまでに時間がかかります。
スキルアップしていけば、年収は後から付いてきますので、初年度の年収には、あまりこだわらない方が良いと思います。
未経験でIT業界に転職する方法
最後に未経験でIT業界に転職する方法を紹介します
未経験でIT業界に転職しようと決めた時に、知識をどのようにつけるかが問題となります。
すなわち、「スクールに通うか・独学するか」です
結論から言うと、在職中にスクールに通ってから、転職活動をしてください。
IT職種を先ほど紹介しましたが、実務経験を要件としている企業が圧倒的に多いです。
営業職に関しては独学の知識でも何とかなるかもしれませんが、他の職種はコーディングやIT業界での実務経験が必要です。
そして、実務経験を補うには、独学では不十分なのです。








とは言え、最初からスクールに通えば大丈夫と言うことではなく、ある程度の独学は必要です。
例えば、ハードウェア業界とソフトウェア業界のプログラマーに求められる、プログラミング言語は違うのです。
冒頭でもお伝えしましたが、ゴールを決めてからでないと、勉強が全て無駄になる可能性があります。
少なくとも、IT業界の中で、自分の就きたい職種を選ぶまでは、独学で情報収集をしましょう。

ここで紹介するスクールは全て初回のカウンセリングが無料になっています。
またコロナ禍であることを考慮して、全てオンライン対応しているスクールのみ厳選しました。

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どこのスクールも決して安くはありませんが、自由な働き方を身につける事が出来るならば、投資する価値は充分にあると思います。
ここまで記事を読んで頂きありがとうございました。
皆様が少しでもITに興味を持つキッカケになれば幸いです。
今後も皆様に役立つ転職・婚活情報をお届けしていきますので、よろしくお願いします!
Mitsu